1935年制作
美しい。
これが版画というから驚きである。
日本という風景の美しさだけではなく、
画家の心のありようまでも美しいから、ここまで描けると思う。
おそらく私が吉田博と同じ現実の景色を見たとしても、同じように美しいとは感じないような気がする。
私がこの絵と同じ場所を眺めても、何も感じないだろう。
美しい風景というのは、偶然その場所を観て感じるだけではなく、観る側の心の持ちようも大事なのではなかろうか?
そして現実の風景と丹念に向き合わないと、ここまで美しくはならないと思う。
心底素晴らしい絵だと感じる。